国際化学オリンピックとは

国際化学オリンピック


沿革

IChOは東欧3ヵ国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)での高校生の学力コンテストを起源で、第1回IChOが1968年にチェコスロバキア(当時)プラハで開催された。その後、高校生の化学の“真の実力“を競う国際大会となり、以降毎年参加国が拡大し、現在では世界の70数カ国・地域から約300名以上の生徒が参加する国際大会となっている。

日本は2003年の第35回アテネ大会から参加し、2004年の第36回ドイツ・キール大会から昨年7月に開催された第50回記念スロバキア・チェコ大会(金1銀2銅1)まで15年連続で参加生徒4名全員がメダルを獲得している。

2010年に第42回大会(日本委員会委員長・組織委員会委員長:野依良治)が日本で初めて開催され、同年7月19日~28日に東京大学、早稲田大学で行われた。
今回、2021年大会はわが国で開催される2回目の国際大会で、7月24日~8月2日の会期で、近畿大学で開催されることになっている。

目的

国際化学オリンピックに参加するための高校生の国内選抜を始めとして、オリンピックに参加する代表生徒が世界の高校生と競い合うことによって、学術および化学・素材産業の次世代を担うグローバル人材の育成に寄与するとともに、「化学で未来を明るくする」ことを目的とする。

国際化学オリンピックでは-試験

各国代表生徒4名が参加、個人戦で実験と筆記試験で化学の知識を競う。
毎年7月に10日間の会期で開催され、その会期中に筆記、実験試験を行う。
実験問題(Practical Examination) 5時間
筆記問題(Theoretical Examination) 5時間
成績優秀者には金メダル(参加者の1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。

国際化学オリンピックでは-エスカーション

化学の知識と実力を競う他に、高校生同士の国際交流、開催国の文化・歴史に触れることを目的とした体験や見学会、その他には、スポーツの体験、交流会など多彩な行事が行われる。